別注 服吊り家具 080521
お客様より受注していた特注家具が、出来たとの連絡があり引取りに行きました。
部屋にピッタリ収まる様に、高さ210cm、幅190cm、奥行き65cmの収納家具が
希望との事でしたが、打合せの途中に確認してもらうと、その大きさで作ると部屋に
入らないという事で、お客様が簡単に組立てできるノックダウン式にとなった家具です。
こういう場合、簡単な漫画図を描きながら、お客さんと要点を確認しながら打合せして、
おおよその予算を伺い、それを大川の別注屋さん・加工屋さん・ソファ屋さん・それに
家具メーカーなどの知り合いの中から、その物件に適したところを選び、漫画図を元に
説明して見積りしてもらいますが、いつも言われる事は、いくらの予算をみているの?
という事です。
お客さんと打合せしながら描いた漫画図・こんなヘタな漫画図でメーカーと打合わせ
材料代+加工代(手間賃)で価格は出ますが、メーカーさんに正式な価格見積りを
出してって依頼すると、その材料の歩留まりを計算して価格を出し赤字になっては
いけないという事で、工賃もキチンと計算しないといけなくなって、見積りという作業
自体が結構メーカーさんの負担になってしまうのです。
それで出した見積り金額を、お客さんに提示して、お客さんが思っていた予算と大きく
かけ離れたりしたら、当然仕事は流れて、結局は見積り作業をするだけ無駄になる
のでメーカーさんは、まず『だいたいの予算はいくらみてあるの?』って聞かれます。
もちろん、数量が多い物件の見積りの場合、決まればメリットも大きいのでメーカーも
見積り作業を惜しまずにしますが、1本だけの場合はメーカーの利益はあっても1万円
とかですので、見積りの手間を嫌がる場合があるのです。
それで、お客様とお店で打合わせする場合は、最後に予算を伺って、その場で判断し
厳しい場合は、材料がどういうのがあり、その予算だとこういう材料になるという説明や
もっと予算が無い場合は、建材屋のスタッフがDIYの感覚で作る事で打合せしたり
(建材屋作成の場合は、仕上がりはDIY程度で、ダボ組みでなくビス止めになる)、
それでも予算が無い場合はお店で材料の段取りして、お客様がお店で組立てる
(スタッフがお手伝いはします)のをお勧めしてます。
人件費というか手間代が一番高いので、お客さんが作れば一番安く出来ます。
今回のお客様は、DIYに詳しい常連さんで、1年前から自分で作ろうと思っていたけど、
中々時間が取れないので、頼んでみようかという事でしたし、店のスタッフで作れる
家具ではないので、漫画図を持って木工所を経営している知人に会って説明しました。
知人は、予算を聞いて、その予算だったら材料はこういうの、納期はこれくらいあれば
可能と返事されたので、その旨をお客さんに伝えて、受注したのが約1ヶ月前でした。
この木工所は、予算が無い場合は、納期を長めにもらい、会社の仕事として受けず、
社外の仕事として受けて、通常の仕事が終わってとか土曜休みとかに、社員さんを
バイトでやとって作るので安く出来るのです。
機械や接着剤程度の材料は会社のを使いますが、受けたお金は、その他材料代と
バイト代と知人である社長のお小遣いになる程度ですので、より安く出来るのです。
このメーカーは食器棚から収納家具や玄関収納など、ベッドやイス以外は作れる
器用なメーカーですが、結構忙しいので、納期が無いと引受けてもらえません。
さすがに、デカイ! このままじゃあ、部屋には入らないでしょう。
正面から
扉を外すとこんな感じ
収納部は、左右に分かれます。これだと部屋に入ります。
今回のノックダウンは収納部が左右2個、天板、下板、扉3枚の、計7パーツです。
これだと部屋の中に運んでの設置も簡単ですし、組立ても5分もあれば可能です。
お客さんは、来週火曜日のお引取りとの事ですが、これなら満足してもらえそうデス