現場修理作業 ネイルサロン編
一般住宅や店舗のフロアーやドアなど木製品の出張補修などを頼まれれば対応して
近県が主ですが過去には四国や大阪、名古屋などに泊りがけで行った事があります
新築完成検査や引渡し前の施主チェックで引っ掛かった、床やドアやドア枠などの
木製部材の傷や不良部の現場出張修理などを、ハウスメーカーや建材メーカーなど
から頼まれるケースがほとんどです。
熊本のマンション1棟丸ごと、入居後1年チェックで指摘された各戸の修理をした事も
ありますが、この時は入居者との作業日時の調整からせねばならず、どうしても
在宅の土日でという希望が多かった為、全戸おわるのに1ヶ月以上かかりました。
でも遠方の場合は、移動と宿泊などで経費がかかるのでよほどでないと合いませんし
作業の道具一式(養生・研磨・掃除機・塗料・塗装機・コンプレッサー)持って行くので、
車に積んでの移動となり、往復でクタクタです。(フェリーで移動だと楽です)
今回は、大分のネイルサロンが新規オープンする時にナ〇コで4脚の椅子を購入して
使っていたところ、フローリングに傷が沢山ついてしまい、良くみたら椅子の内1脚が、
脚の底部分の樹脂製のキャップが4個全て付いてなかったそうで、その椅子メーカー
より、フロアーを張り替えると莫大な金額となるので塗装による修理で対処可能か?
見に行って欲しいという連絡が2ヶ月前ですがありました。
名古屋の椅子メーカーで現地に来て確認出来ないからとの事ですが、この地区は
当社の大川営業所の塗料担当が週2回訪問しているので、その際ネイルサロンを
訪ねて、傷の状況を見せて頂き、椅子メーカーへ現状の報告をしました。
塗装による修理は出来るであろうと思われる事から、実際に張ってあるフロアー材と
同じ様なフロアーに、同じ様な傷を付けて、その半分を、現場で行う方法で修理して
その再現見本をお客様に見てもらって、その仕上りで良いという事であれば、実際に
作業をする場合の手順や問題点など説明するというもので、その見積をしました。
それで進めてくれとの事でしたので、再現見本を作製し、ネイルサロンを訪問しました。
傷の修理具合については納得されたものの、店は広くは無いのですが、椅子で傷を
付けているという事にしばらく気付かなかったし、その間に椅子もアチコチ移動させて
使っていたそうで、部屋全体に傷がついており、ほぼ全面の作業となり、とても1日で
は出来そうにないので、その点が問題となりますが、あとはお客様と椅子メーカーさん
で話し合って頂くしかありません。
こういう、現場での塗装作業の場合は、修理自体はもちろんですが、壁など塗らない
部分に塗装の埃などが着かない様にする為の『養生作業』がとても重要で、作業が
終わって養生シートを外したら、養生してたはずの部分にシートの隙間から塗料が
着いいて、今度はその修理が大変だったという事も有りかねませんので、養生とは
けっこう地味な作業ですが、あなどれないのです。
往復移動に6時間、養生作業に1時間で修理作業は10分というケースもあります。
今回の場合は、営業中で備品も多く、それを移動させたり、店内のほぼ全面を養生
したり、塗装前にフロアーに塗ってあるワックスを拭き取ったりと、そういう前準備で
1日はつぶれ、1日目夕方からの塗装となり、最低2名で丸2日はかかるので、その
作業の見積りを提示しました。
ただし実際はコチラが関わる話しではありませんが、作業の間の休業補償なども
からみチョッとややこしくなるケースが多いのです。
そして先日、椅子メーカーより連絡あり、やっとお客様と話しついたらしく、今は開店
間もないし、チラシなども配っていて、お客さんが来ている時で、休みはとれないけど
秋になれば店を休めるだろうから、その頃にコチラとお客さんとで日程調整して作業
してくれと正式依頼がありました。
まだ先の話しですが、秋の作業の時にレポートしま〜す