樫の木で知る『大川の底力』
先週木曜日に鳥栖店に居たら『樫の木はありますか?』って電話がかかってきました。
希望のサイズが75x75x2000ミリが1本という事でしたので、大川の樫の専門家の
知合いに電話をして、在庫のバンギを調べてもらうと、そのサイズが取れるのがある
との事で見積りしてもらいお客様に折り返し返答すると、今度は
『実は、一部加工をして削ってもらいたいのだが、出来るだろうか?』との事でした。
そういう形状の話になると、電話では伝わらない部分が出てくるので、来店して頂いた
ところ、下の画像のチャンネルという鉄に半分くらい入れ込んで使いたいとの事でした。
何でも、トラックに長い鋼材などを積む時は、運転席の上部分まで斜めにするのだが
その座席の上の部分にこのチャンネルが取付けてあり、鋼材が直接当たらない様に
そのチャンネルに木をはめ込むのですが、普通の硬木だと鋼材と擦れてボロボロに
なってしまうので、硬木の中の硬木である【樫】が一番良いそうです。
それで大川の樫専門工場(こういうのがあるのが大川の凄い所!)に、チャンネルの
見本を持って行くと、加工は問題ないとの事で、加工代込みの見積りをしてもらい、
それをお客さんに提示して、正式受注しました。
それで、出来たのがコレです ↓
この画像は、チャンネルに、キチンとハマルかの、加工具合のサンプル部材です。
バッチリです!これで上からゴンと押し込むとガッチリとハマルのですが、凄いところは
使ってる内に、たとえ材が反ってきたとしても、木裏の赤木部分を上にしてるから、反る
ほどチャンネルにどんどん食い込み、ますますガッチリ固定されるように加工したよと
言われたのです。
(有限会社 高田製材所 HPより ↑ )
さすがデス!感心しました。 やっぱ大川の技術というか、投げかけたら直ぐに的確に
しかも使う相手の事も考えて、キチンと対応出来るところは、大川の底力だと思います
お世話になった樫工場というのは、昨年末から親しくなったところでしたが、樫とか
それまでは良く知らず、たまたま樫を求めたお客様が来られたのは、ラッキーでした。
特殊な材というか、技術というか、加工というか、そういう事に対応出来る工場などが
他にも私が知らないところが、大川には沢山あるのでしょう。
実際は、お客様の指定の1878ミリの長さで作り、土曜日に納めました ↓
これ、メッチャ重かですバイ