OKワゴンを作っている棟梁たち
キャンピングカー市場にシーズンオフがあるのかどうか、この業界の新参者ですので
分かりませんが、どうも冬の間は動きが鈍い様です。
OKワゴンの架装取付を受持っている棟梁たちも、注文がなければ仕事が無いので、
その間はリフォームなどの仕事をされてあります。
建築関係も、冬の間は動きが活発ではありませんし、今日みたいに雪でなくても
ぐ〜んと冷え込んだら、屋外での作業は出来ません。
今朝9時の大川営業所です 今朝久留米から来る途中、土手に1台車が落ちてました
こういう時は、屋内での下準備の作業や、またはOKワゴンの部材の加工を先行して
されてあります。
先日、ウッドデッキの工事をされてありましたので、ちょっと、その話しでも・・・
家の新築時にデッキも一緒に作る場合、施主さんは、家の本体や、システムキッチン
とか内装など色んな事に注意がいってしまう事もあり、デッキについては、見た目や
価格の方だけ気をかけて、材や耐久性には気が廻らない事もありがちです。
イメージ画像
ウッドデッキなどの工事に限らず、こういう場合、材料費+手間代で金額は決まるの
で、良心的でない工務店によっては、材料代を抑える為、安い材を使う事もあります
大雑把な話ですが、デッキ材の場合、腐りにくい材というのは高い材でして、それを
コストダウンの為に、杉材や2x4材でデッキを作っちゃうと、腐って長持ちしません。
デッキ材としては、耐久性に疑問のある安い材で作っても、引渡し時はキレイで
4〜5年くらいは大丈夫ですが、やがて腐ってボロボロ、ブカブカになるでしょう。
新築引渡し時には防虫防腐塗料を塗装してあって、施主さんも半年毎に塗り重ね
するのなら、長持ちはしますが、塗装できない裏部分などから、やがて腐ってきます。
今回のお客様がそうだったのかは分かりませんが、ウッドデッキがボロボロに
なっているので新しく作り代えたい、という事でした。
こういう作り変えの時は、施主さんも流石に懲りて『腐りにくい材で!』と言われます。
デッキの場合、弊社ではウリン材をお薦めしています。
木材辞典より抜粋
樹種名ウリン(ULIN)、英語名ボルネオアイアンウッド(鉄木)原産地はインドネシアなど
耐久性と強度を保持する超硬質木材です。
ウリン(ULIN)は、従来、保護樹として輸出が認められませんでしたが、 1996年「ISA(木材輸出管理機関)会議」により解禁となり、日本への輸出も許可されました。
それゆえ、日本ではまだあまり馴染みのない木材となっています。
昔から、水中でも100年の耐久力がある木として、ヨーロッパ各地でも長く使われてきました。
生材はレモンの香りがし、色はチーク色で色合いがそろっています。
人体に悪影響を及ぼすラバコール・キノン類は一切含有していないため、加工により生ずる挽粉、プレーナ屑の再利用や焼却には問題ありません。
ウッドデッキ、エクステリア材としては最高の材質です。
強度・耐久性・環境・健康への影響を考えるならウリン(ULIN)をお選びください。
この材は採れる国(産地)で呼び名や、若干色が異なりますが、とにかく耐久性に
優れており、ベイサイドの商業施設のデッキ部分に、よく使われています。
マリノアシティ ↑ ↓ ベイサイドプレイス
建材の話しにて、熱くなりつい長くなりましたが、今日の話しのポイントは、今からです
今回、棟梁たちは、この腐りにくいけど、硬くて重くて加工しにくいウリン材でデッキを
を施工したわけでして、現場でキチンと採寸した後は、鳥栖店の作業場で加工をして、
それを現場に持ち込んで組み立てという工程になります。
その、鳥栖の作業場で加工してあった材を見て、感心しました。
墨線を引いて、複雑な【ほぞ加工】を、されてあったのです。
今どき、墨線引き、ほぞ加工が出来る大工さんは余り居ないんじゃないでしょうか?
ハウスメーカーの大工さんって、工場でプレカットされた材を組んで、それからの
内装の床・壁・天井を作ったりという工事の作業がメインになってますので、昔の
様に、ほぞ加工をする必要が無いですし。
それで、それぞれ複雑に凸凹ほぞ加工してあった部材を見て、思わず・・・
『これって、現場でピッタリ収まるんですか?』 って聞いたら
『あったり前やん、その為に墨引いてるんやし、頭の中には現場の状況と施工段取りが
全て入っているんよ』
という事で、失礼な質問をして、申し訳ありませんでした。
とにかく、単なる大工さんでなく、家1軒を材から加工し建てる事の出来る棟梁が、
強度など力の加わりなどを考えたパーツを、きちんと加工して、それを大川へ運び
普段は婚礼家具を塗装している塗装職人さんが仕上げて、それを再び、鳥栖店で
棟梁たちが微調整をしながら取付けて、OKワゴンは出来てます
クルマ屋さんが作っている、シンクは付いてるけど、いわゆる『DIY軽キャン』との
大きな違いは、表面的な事だけでなく、こういうバックボーンの違いがある訳で、
ですから、1つの車種に限られる事なく、また、別注などにも対応出来るのです。
このブログ、同業者も見ているらしく、こういう事を書くけん反発買うっちゃんねぇ(´_`;
今まで、電気技師の匠の技をご紹介した事はありましたが、ちょうど良い機会にて
今日は、わが棟梁たちの技のご紹介でした。
↑ 今回、施工したウッドデッキです ↓
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